自治体の眼科検診の紹介【杉並区の場合】

私ごとですが今年40歳になり、区から眼科検診のお知らせが届きました。

杉並区では令和4年度40・45・50・55・60歳を迎える方を対象に、緑内障・加齢黄斑変性の早期発見、早期治療を目的に眼科検診を実施します。
(中略)
この機会に眼科検診をお受けになり、疾病の早期発見、早期治療にお役立てください。

杉並区の検査内容

  • 問診
  • 眼圧測定
  • 眼底検査
  • 眼底カメラ撮影
  • 細隙灯顕微鏡検査

費用

自己負担金 300円

末尾には区内41か所の眼科リストが添えられており、予約により検査が受けられます。

杉並区では平成20年からこのクーポンを送っているそうです。
対象は国保だけに限らず、勤務先の健康保険組合に加入している人でも、40・45・50・55・60歳になりますと自動的に受診券が送られてきます。申し込みする必要はありません。

40歳以上で症状がなく「最近眼科に行っていない」という方はぜひ、こうした制度を活用して検査を受けていただきたいと思います。

私はというと数年前に「視神経が薄い」と指摘され、年2回、区外の眼科まで検査を受けに行っているため、クーポンは利用しませんでした。検査費を助成してもらえるのはありがたいですが、私の場合、5年に1度の検査では足りません。今お世話になっている先生のところで継続的に診ていただく方がよいと考えました。

眼科と歯科の検診については自治体によって随分差があるそうです。

40歳以上で症状がない方は、お住まいの自治体の取り組みについて調べてみてください。助成がない場合は自費となってしまいますが、1〜2万円で受けられる「眼科ドック」の受診をご検討ください。

残念ながら、定期的に眼科に行っていながら緑内障とわからず無治療のまま数年〜十数年が経過し、その間に病気が進行した例があります。これまでに複数の患者様からそのようなご報告を受けました。
緑内障の初期は全く症状がありません。自覚症状を感じる頃には中期まで進んでいることが多いです。

40歳を過ぎたら、ぜひ十分設備の整ったクリニックで検査を受け、もしもの場合にも早期発見、早期治療をされますよう、強くお勧めします。

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