緑内障の症例: 目が開けられないぐらいの痛み、目がしみる、かすむ

症状

2021年7月〜の症例です。
神奈川県在住、40代女性。Y様。

2010年にレーシックの施術済み。
2020年緑内障とわかりました。

ここ数年仕事で目の酷使を続けた結果、この頃は目が痛み、目を開けられないぐらいしみたり、PCを10分見ただけで目がかすむといった症状に悩まされています。

眼科では眼精疲労、ピント調節麻痺、両遠視性乱視との診断です。
診断書をもとに、会社に配置替えを申請してPC作業の少ない部署に配置してもらいましたが、少しでも近くを見る作業をすると症状が戻ってきます。

眼科の整体や近所の鍼灸院の治療も試し、調子は良かったのですが、より緑内障に特化した治療方法を求めて当院にお越しになりました。

治療

疲れ、肩こり、血行不良が積み重なり、強い症状が表れているため、初診から灸頭針を行い、強力に血行を良くする治療を行いました。

7月より毎週治療。

8月になって、首や頭に神経痛のようなピリピリ感を感じるようになり、これに対処するため針に電極をつないで低周波治療を行いました。

Yさんの感想としては「もぐさの方が首や肩が楽になり、目が明るくなる感じがしますが、ピリピリ感が取れるのは電気治療の方です」とのことです。

そのため、ピリピリ感がひどいときは低周波治療、おさまってきたらもぐさ、というふうに使い分けて治療をしました。

経過

10月初旬、ピリピリ感もおさまり、だいぶ調子が良いとのことでしたので毎週の治療から隔週にペースを落とすことをご提案しました。

その後10〜11月は一時治療を休まれ、別の眼科の整体に通っていたそうです。
初めは整体に行って調子が良かったのですが、12月初旬になってまた頭がビリビリする症状が出始め、つらい、顔色も良くない、ということでこちらに来院されました。

治療としては低周波治療を行い、血行を促すため筒型のお灸を加えました。
右側の針を抜くときに多少出血があり、かなり血行不良状態があったと見られます。治療後は血行が良くなり、ほほがピンク色になってツヤも出ていました。

終わりに

患者様がよりよい効果を求めて、新しい治療を試したいと思われるのは当然のことです。
そのことについて私の方はなんの悪い感情もありませんし、ほかに良い治療方法があれば、参考のために教えていただけると、ありがたいです。
いろいろ受けた上で「やっぱり針もやりたい」と思っていただけたなら、いつでも喜んでお迎えします。

また、経験上「はりきゅうよりも他の方法の方が合う」あるいは「はりきゅうをするよりもまずは病院に行った方がよい」「手術やレーザーを受けるべき」と判断した場合には、率直にその旨お伝えしています。

これまでの臨床経験や患者様からお聞きした知識を総動員し、つねにより良いご提案ができるよう、今後も努めて参ります。

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