緑内障の症例:信頼できる眼科主治医をお求めの患者様に【追記2021年11月】

2018年7月の症例です。
50代、女性。Hさん。東京都練馬区在住。
2年前に右目の見え方に異常を感じ、近所の眼科で検査したところ緑内障と診断されました。
左目も緑内障にならないか心配でしたが、医師に質問しても詳しい説明はしてもらえず、将来を心配しては落ち込む日々でした。
少しでも目のためにできることがないか? 悩んだ末、鍼治療を試すことにしました。

2018年2月、当院を受診。
私はHさんのお話を聞いて、すぐに提携クリニックをご紹介しました。そこで視野検査を受けてもらい、現状を確認していただきました。

その後Hさんは医師の指示に従い、一か月目薬をやめました。これは目薬の影響を絶った状態でまっさらの眼圧を測定するためです。
その間にも週に1度の鍼治療を続けました。

一か月後。目薬をやめたのに眼圧は21→15まで下がっていたそうです。

新しく通っている緑内障専門クリニックの先生は細かく検査をし、納得いくまで医学的な説明をしてくれるので、安心して治療に専念できるそうです。
また、鍼治療を受けるようになって、Hさんは将来を思い悩んで落ち込むようなことがなくなったと言います。

2019年7月10日追記

Hさんはその後も定期的に提携医を受診しつつ、針治療を続けています。眼圧は15。(提携医は「もう少し下げたい」として、点眼薬を試行錯誤しているそうです。)
視野検査の結果も随時ご報告いただいていますが、1年前と比べてMD値に変化は見られません。「この調子で5年後、10年後もいい状態を保っていくことを目標に」ということで治療を続けています。

彩の国東大宮メディカルセンター眼科科長・平松類先生の研究によりますと、全く同じ治療方法で、あるグループには軽く病気の説明をし、別のグループには治療や緑内障について詳しく説明をする。
その結果として、病気のことをよく知ったグループの方が眼圧が下がったというデータがあります。(『緑内障の最新研究ーー失明からあなたを守る』時事通信社、2014年より)

もしも主治医が詳しい説明をしてくれなかったり、親身になって治療をサポートとする姿勢が感じられなかったら……。
かかりつけの眼科を変えることをお勧めします。

2021年11月12日追記

その後もHさんは定期的な眼科通院と針治療を欠かさず、続けていらっしゃいます。

眼圧は現在13まで下がり、喜んでいらっしゃいました。
視野も2018年以来、大きな変化はありません。

今後とも末長くいい状態を保っていけるよう、治療方法を工夫していきます。

関連記事

  1. 緑内障の症例: しつこい頭痛、眼圧を下げたい
  2. 緑内障の症例:適切な手術時期を逃さないでください
  3. 《コラム》目薬の正しいさし方を知っていますか?【眼疾患・花粉症】…
  4. 患者様から聞いた話: コンタクトレンズをやめたら、視力が上がった…
  5. 緑内障の症例: 目が開けられないぐらいの痛み、目がしみる、かすむ…
  6. 緑内障の症例: 眼圧下降、夕方の目のかすみが少し軽くなった
  7. 患者様から聞いた話:さいたま市 はんがい眼科の倒産【2022年3…
  8. 緑内障の症例: 目の奥が痛い

症状別にブログを読む

最近の記事

PAGE TOP