《コラム》視野検査の結果・眼圧について詳しく知らされていますか?

このところ、たてつづけに緑内障の新規患者様を診させていただき、驚くことがありました。

ご自身の視野検査、眼圧について主治医から詳しく説明を受けていないというのです。

初診から現在までの病状について、ざっくりとした説明は受けているものの、眼圧の経過がわからない。(つまり、現在処方されている目薬が効いているのか、いないのか。定かではない。)

視野検査も先生の手元にあるものを遠目に見るだけで、どこが欠けているのか、いないのか、はっきりわからないということでした。

残念ながら、こうした古いタイプの医師は現在でも少なからずいるようです。
「視力検査」「視野検査」「眼圧」どれをとっても、ご自身の大切な医療情報です。
医師から説明がない場合には、ぜひ質問をして、あるいは「視野検査は紙に印刷していただけますか?」と頼んでみてください。

医師も人間ですから、どんなミスがあるか、わかりません。
最悪の場合「初期の緑内障だと言われていたのに、知らない間に随分進んでしまった」「自分の現状を知らされてさえいれば、もっと早く、別の治療の選択肢を探すこともできたのに……」といった後悔が生じることもあり得ます。

そのようなことになる前に、ぜひ、検査記録を請求して、ご自身の目で現状を確かめてみてください。
そして、検査表の見方でわからないところがあれば、ぜひ、主治医に質問なさってください。
正しい現状認識を主治医とご自身の間で共有し、お互いに確認しながら治療を進めることが大切です。

大変残念なことですが、私が治療した中で、過去にこんな患者様がいました。

60代女性。定期検査にて、右目に緑内障の疑い。その後10数年間、地元の眼科に通院し、視野検査を受けていたが、右目の視野が進んでいることを最近まで知らされていなかった。最近になって自分の現状を知り、ショックを受け、主治医を変えることに決めた。
これまでの検査結果を印刷してもらいたい旨、医師に申し出たところ、データが紛失していたのか、もしくは他人のデータと取り違えでもあったようで、もらえるまでに数日かかった。

30代女性。ずっと眼科に行っていたのに緑内障とわからず、判明したのが4年前。以後4年間にも変化があり、現在は相当に進んだ状態。眼圧は低いため、なにか他にいい治療方法がないか探している。

大変ショッキングなケースです。
私はこれまでに多くの緑内障の患者様を診させていただきましたが、じっくりお話を聞いてみると、上記のような方が過去に数名いらっしゃいました。
このような残念なことにならないために、ぜひ、主治医にご相談ください。
大抵の先生は「検査結果をください」と言えば快く応じ、説明してくださるものです。もしそうでなければ、今後の長い人生を考えて、早いうちに別の先生を探した方がいいかもしれません。

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