緑内障の症例:適切な手術時期を逃さないでください

2017年の症例です。
40代女性、Aさん。緑内障の患者様です。
「主治医から手術を勧められたが、家庭の事情でいまは入院することが難しく迷っている。
また、眼圧も視野もずっと同じような状況で、特にすごく悪くなったわけでもないのに急に手術を勧められたことについて、少々の不信感を感じている」とのことでした。

それならば……と当院が提携する眼科クリニックを紹介すると共に、針治療をお引き受けしました。
ところが、Aさんは、多忙ゆえになかなか新しい眼科へも行かれないし、治療頻度もまばらにしか来られませんでした。

8か月後。提携医を受診した際には「さらなる眼圧下降が必要」との判断により、もとの先生のところから、手術ができる施設に紹介していただくこととなりました。
今考えると、いくら患者様の強い希望があったとしても、結論を半年以上も先送りすることは本人の不利益となる可能性が高く、1日も早くセカンドオピニオンを受けるよう説得するべきではなかったか……?

その後、Aさんからはご連絡もなく、一抹の後悔が残る症例となりました。

針治療は眼科と並行して受けていただくものです。
針治療を受けているからといって、医師から勧められた手術時期を自己判断によって何か月も先送りすることはお勧めできません。
将来にわたりよい視野を残せるよう、針治療は細く長く続けていただき、手術前後の体調管理のために来ていただくこと。結果としてそれが手術時期を遅らせたり、目の健康寿命を伸ばすことにつながればと願っております。

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