「黄斑変性症に針治療は有効ですか?」とお問い合わせいただきました。
黄斑変性とは網膜の細胞が変化して歪(いびつ)になってしまう病気です。
前職のセタガヤ治療室では何人もの患者様から「治りました」というお声をいただき、
「黄斑変性が治るなんてこと、あるんですね!」と私の方がビックリしたことがあります。
新潟からはるばる通院していた70代女性の患者様は、
「ハイ、お医者様からそう言われました!」
と言って眼底写真も見せてくださいました。
治療前にはボコボコに歪んでいた網膜が、半年後には平らに変化していました。
初診時には網膜の周りに「水がたまっている」とおっしゃっていました。
針治療の効果には個人差があり、確実に効果を保証するものではありませんが、70代でも改善したというのは希望が持てるお話だと思い、ご紹介させていただきました。
2020年9月・追記:
ここで紹介したのは「滲出型」の患者様。医師から眼内注射をすすめられましたが「注射が怖い」と拒否し、しばらく鍼灸治療に通った後、改善が見られました。
基本的には「滲出型」の場合は注射と併用で、病院に通院しながら合間に鍼灸治療を受けられることをお勧めします。
鍼灸には末梢の血流をよくする働きがあります。当院では、元々ある血管を強くし、新生血管からの出血やむくみを抑える効果を期待して治療しております。
また「萎縮型」の場合は病院での治療方法がありませんので、鍼灸で血行改善を図るのもいいでしょう。有酸素運動・呼吸法・十分な睡眠など生活を改善した上で、さらに血行改善したい方にお勧めの健康法です。