症例:運転免許の更新を目標とする針治療

患者様よりうれしいご報告をいただきましたので紹介します。

病状

50代男性、Y様。東京都府中市在住。
黄斑変性症、網膜分離症、乱視があります。

黄斑変性症特有の見えづらさから、次回の運転免許更新に不安があるとのこと。針治療で視力回復できたら……と希望を持って、当院にお越しくださいました。

10年前の免許更新では、事前に医療機関を受診して視能訓練士さんに特別な訓練をしてもらい、さほど苦労なく通ったそうです。
5年前はそのような訓練をしなかったところ、視力検査に引っかかり、何度か挑戦してやっと受かったそうです。
そのため「今回はもしかしたらダメかもしれない。ダメ元です」と話していました。

治療回数

2021年2月に治療を開始し、毎週受診するようにおすすめして、週1回、全部で8回の治療を行いました。

針治療の目的は全身の血行を高め、網膜の血流を改善して、Yさんが本来お持ちの「見る能力」を引き出すことです。
針は自律神経を整える作用もあり、頭がすっきりしてよく働くようになります。大事な試験の前や免許更新の前日に受けるのもおすすめです。

結果

8回目の治療を受けた翌日に免許センターに行きまして、見事パスしたそうです。
元々右の方が見えづらいため、左の視野検査をしまして問題ないと認められ、合格となりました。(免許センターでの正規の手順です。)

Yさんがおっしゃるには、視力検査のランドルト環の見え方自体が、以前とははっきり違ったそうです。
以前はランドルト環が痩せ細ったように見えていましたが、今は本来の形に近いものが見えている。
5年前の更新時より、よく見えたようです。
「明らかに針治療のおかげです」と喜んでおられました。
一発で受かったとお聞きして、私も安心しました。

今後とも、運転に適切な視力を維持するため、針治療をお役立ていただければと思います。

関連記事

  1. 黄斑変性症の症例: 注射の予後、良好な経過
  2. 黄斑変性症の症例: 網膜裂孔の手術を迷っていた方
  3. 黄斑変性症の症例: 非常に見つけにくい新生血管
  4. 自治体の眼科検診の紹介【杉並区の場合】
  5. Q: 黄斑変性症に針は有効ですか?
  6. Q:黄斑変性症について、今の病院でいいのでしょうか?

症状別にブログを読む

最近の記事

PAGE TOP