黄斑変性症の症例: 注射の予後、良好な経過

以前に紹介した黄斑変性症の患者様の経過です。

参考記事黄斑変性症の症例: 非常に見つけにくい新生血管

病状

渋谷区在住。40代、男性。I様。
お仕事が忙しくなり、現在は月1回しか治療に来られませんが、比較的よく保っておられると思います。

2020年の3月に新生血管が見つかり、1回注射。
同年7月に同じ箇所の新生血管が見つかり、7,8月と1回ずつ注射をしています。

2020年9月に針治療を再開し、月2回ペースでしばらく針治療を続けました。
眼科を受診するたびに医師から予防のための注射をすすめられるそうですが、本人の意思で断っているとのこと。
2021年1月以降は月1回ペースで針治療を続け、経過は順調です。

治療経過

2020年9月……注射前のような歪みはなくなり、暗さは取れてきた。ぼやけ、かすみがある。

10月……注射の後はしばらく調子が悪く、外出を避けていたが、この頃は見えやすく、出かけるのが億劫でなくなった。

11月……体調に波がある。去年の今頃のような見え方になることを期待している。

12月……日によってむらがある。治療から10日ほどは調子が良かったが、ここ数日はぼやける。

2021年1月……針の持続効果7〜10日とのこと。長持ちさせるため、セルフケアの方法を伝える。以後、根気よくセルフケアを行う。

2月……波がある。

3月……調子よく過ごしていた。

4月……記入もれ。

5月……前回の治療から2週間は非常に調子が良かった。3週目に入り、かすみが出て調子は下降している。

6月……精密検査を受け、5年前と比べて萎縮の状態は変化なし。「喜ばしい」と言われる。主治医が交代して、初めてこのようなポジティブな言葉をかけられた。眼圧は高めだが視野には変化なし。体調に波があり、見え方には不満もある。

7月……眼圧が下がった。治療後3週間は調子がよく、今週になって不良。波があって心配になる。

8月……治療後5週間経ち、2〜3日前から目のかすみ、曇りがひどい。眼科では異状なし。白内障が少しあるものの、強度近視の状態を考えれば「もっとひどくてもおかしくない。よく保っている」と言われる。

9月……以前と比べて霧が取れてきた実感がある。人からも目の充血が取れてきたと指摘される。調子がよい。

10月……治療後4週経ち、昨日あたりからかすみが目立つ。この頃は目を開けるときの光視症が頻繁で気になる。(この場合、生理的なものなのか、それとも病的なものなのか鑑別が難しい。主治医に相談することと、体調を観察し、少しでも異状があれば即座に眼科に行くようアドバイスする)

まとめ

眼科では毎回褒められています。
注射から半年は針の持続効果が7〜10日程度でしたが、セルフケアを始めてから効果がもう少し長くなっているようです。
針治療から2〜3週間はおおむね調子もよく、4週目以降にかすみや曇りが気になってくるとのこと。
セルフケア、運動、ウォーキングなど、ご自身の努力がいい状態につながっていると考えられます。

当院にいらっしゃる前と比べ、気持ちが明るくなり、活動的になって、出かける意欲が湧いてきますとお話してくださったことが印象的でした。

今後も針の持続効果を長く保てるように、治療方法を工夫してまいります。

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