患者様の体験談: 繰り返す突発性難聴と耳鳴り

コロナ禍において、耳鳴り・難聴にお悩みの患者様からのご相談が増えています。
「〇〇病院はどうでしょうか?」と耳鼻科病院の情報をお求めの方も多いです。

明眸治療室に通院中のU様より、あちこちの病院に通院された体験談をお聞かせいただきましたので参考までにご紹介します。

体験談

60代女性。U様。埼玉県在住、自営業。

1. 1回目の発症

2006年頃、冬の寒い日に電車で移動中、突然に圧力釜の「シューシュー」というような音が聞こえるようになりました。
そのときは深く考えませんでしたが、帰宅してからも聞こえるので「これは私の耳の中で鳴っているのだ!」とわかり、近所の総合病院を受診。
突発性難聴と診断されました。プレドニン(ステロイド)の治療を行いましたが改善しませんでした。

医師は「右耳はもう方法がありません。耳鳴りは気にしないように。今後はいい耳の方を気をつけてください」と。
「気にしないように」と言われても、気になるものは気になります。また、原因や対処方法がわからないのにどう気をつければいいというのでしょうか?
Uさんは医師の対応に怒りを感じたそうです。

Uさんは耳鼻科専門のK病院に転院しました。
治療は混合ガス療法、ブロック注射。このブロック注射がよく効いて、聴力が回復しました。
「一度低下した聴力が回復するなんて」とK病院でも驚いていたそうです。

2. 再発

8年ほど経り、2014年に耳の症状が再発。
このときもまたK病院を受診しましたが、主治医が変わっており今一つの結果だったそうです。

埼玉県内で鍼治療も受けましたが、ただ耳の周りに数本刺して置いただけで全く効果を感じられず。耳鳴りが非常にうるさくなり、仕事も人に任せて、引きこもりの生活になってしまいました。

3.鍼灸治療を始める

その後、セタガヤ治療室においでになり、当初から私が治療を担当して回復に至ったのは以前にブログで紹介した通りです。

5年間いい調子を保っていらっしゃいましたが、2020年に、明眸治療室もコロナ禍で一時休業した時期がありました。

このとき、ずっと体調が良かったので安心してしまい「急病のときは治療しますから、ご連絡ください」とお伝え漏らしてしまったのは私のミスであり、怠慢でした。(後日U様にお詫び申し上げました。)

4. コロナ禍において体調悪化

2020年5月以降、U様は耳の調子が悪くなり、埼玉県内にある某病院に通院しました。

利尿剤と漢方薬で回復したそうです。
この間、K病院へも、混合ガスとブロック注射をめあてに1〜2回行っています。

5〜8月の治療で十分回復された後、2020年9月に鍼治療を再開し、私の方で引き続き治療させていただいています。

U様がおっしゃるには「耳鼻科の医者はなぜこうなったのか、一切理由を説明してくれなかった。『気をつけなさい』『気にしない』言われたのはそれだけでした。東洋医学と出会って初めて、寒さや疲れ、睡眠不足などの理由が積み重なって耳を患うことがあると教えてもらい、納得しました。理由がわからなければ、患者の方も気をつけようがない。途方に暮れました」と。

今、耳の症状で悩んでおられる方に参考になればと思い、紹介します。
一つの病院でよくならないからと言ってあきらめずに、ぜひ、別の病院・他の治療方法も試してみてください。

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