副鼻腔炎の後のしつこい鼻づまり

症状

40代、男性、A様。東京都板橋区在住。
10年前副鼻腔炎になり、鼻から経管で消炎剤を入れる治療をしました。
それ以来、鼻・喉のつまりがあり、痰がからみやすくなったそうです。

体格的には堅太りでがっしりしています。
仕事はデスクワークで1日座りっぱなし。全身に疲れやコリが溜まりやすいため、週1回整体に通い、解消しているそうです。整体院では腰から下を中心に施術を受けており、肩こりはあまり対応していないとのこと。

「鼻の治療といっしょに肩こりも治療できますか?」とお問い合わせいただき、もちろんです!とお応えしました。

治療

A様はがっしりした体型で筋肉も厚く、コリが強いため、普通の人の初診では行わない強力な治療方法を行いました。

お背中の治療は針の頭に「もぐさ」を付けて温める方法。芯まで熱を通し、強力にコリをほぐす方法です。

これだけでも肩はある程度、楽になりましたが、首をぐるりと回したときに左側に引っ掛かりを感じるとのこと。座った姿勢で1〜2回針を刺したら、劇的によく回るようになり、驚いていらっしゃいました。

次に、仰向けで鼻の周りを温灸で温め、お顔に針を置いていきます。
また、手足のツボも使って血行をよくします。
10分ほど置いたら、針を抜きました。

この後、特殊な針を用いて、鼻の周りのツボを刺激しますと、鼻づまりが取れて息がしやすくなりました。

経過

初回の治療後、肩は半分以上よくなり、左の鼻づまりは通ったが、今度は右が詰まった感じがする。

2回目、肩は比較的調子がいい。同じ治療メニューで今度は右の鼻づまりは通ったが、逆に左が詰まった感じがする。

これはおそらく、両方の鼻が強力につまっているため、「つまり感」が強い方を重点的に治療しますと、つまりが軽減される代わりにもう片方のつまりを強く感じるのだと思います。←上記の意見を伝えますと、A様は「自分でもそんな感じがします」と同意していました。

3回目、肩は調子よく、右から左へ回すときの引っかかる感じがなくなった。今度は逆に左から右へまわすとき、腕の方まで痺れるような変な感じがあったが、治療後は完全に解消した。
鼻づまりもかなり良くなり、初診時の症状を10としたら7〜8割は改善している。とのご感想でした。

〜ここから追記〜

4回目。その後、肩は調子がいい。鼻は治療直後より、数日経ってからだんだん通るようになり「もう、ほとんど良くなった」とのこと。
肩こりが楽になったら10代の頃に自転車の事故でぶつけた肩の古傷が痛むとおっしゃるので、2〜3箇所お灸を据えたら、こちらは即座に痛みがなくなり、驚いていらっしゃいました。
4回目の治療ではだいぶ気候が暖かくなってまいりましたので、もぐさは中止し、低周波治療器を使って治療しました。

もうほとんど調子がいいということですので調整程度です。

結果

A様とは、初診時の見立てで「3〜4回での症状改善をめざします」とお約束しておりました。お約束通りの効果が出せたということで4回目で治療を終えました。

今後ひどい凝りカタマリや鼻の症状が出現した場合にはまたご来院いただきたいこと。軽い肩こりや肩の古傷程度なら、自宅で「せんねん灸」や「せんねん灸の奇跡」を使用し、自分でお灸をやっていただくと効果があることをお伝えし、お灸の使用方法や購入できる場所についてもご説明いたしました。

A様には大変ご満足いただけたようで、私も安心いたしました。

2021年4月21日追記

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