2017年6月の症例です。
40代男性の患者様、強度近視と眼精疲労で継続的に来院している方です。
「ウィルス性結膜炎になってしまい、しばらく治療に行けません」とご連絡いただきました。
「ウィルス性結膜炎はお灸で治療できますよ」とご案内すると、試してみたいとのこと。
病状の経過
- 日曜日…朝、片目が充血し目ヤニが出る。
- 月曜日…忙しくて会社休めず。
- 火曜日…両目とも充血と目ヤニ。眼科を受診して、両目ともウィルス性結膜炎とわかり会社を休む。
- 水曜〜金曜日…会社を休んでひたすら寝ている。
- 土曜日…眼科受診。良くならないのでステロイドの点眼薬を開始すると共に、当院を受診。はり治療を受ける。
- 日曜日…点眼薬と、自宅で灸する。
- 月曜日…結膜炎は治癒したとのこと。午後から会社へ出勤する。
一週間非ステロイド系の点眼薬で治らなかったものが、ステロイド点眼薬と灸治療の併用により、わずか2日で治癒しました。
ステロイドの効果も大きいとは思います。しかし、早く来ていただければステロイドを使わずに治癒した可能性もあります。いずれにせよ、ステロイド点眼が短い日数で切り上げられたことは幸いでした。治癒のご連絡いただき、私も安堵いたしました。
灸治療について
ウィルス性結膜炎の治療には、熱い灸を据えます。
目のツボ2か所に対して、左右とも10回程度灸をします。4か所×10回の熱さを感じる治療です。
治療費は4,000円[税別]です。
自宅では、翌日よりせんねん灸タイプのマイルドなお灸を使用して、ご自身でお灸を行っていただきます。
これも4か所です。
はりきゅう治療は「万能」というわけではありませんが、ホームページでご紹介している以外にも治療可能な症状はございます。
今後もできる限り症例報告して参ります。ご質問がありましたら、お気軽にお電話ください。