患者様から聞いた話:20年ぶりにぶどう膜炎の詳しい病名がわかった

繰り返すぶどう膜炎にお悩みの患者様、H様。

症例: 繰り返すぶどう膜炎、左目の眼圧が高い

最近になってぶどう膜炎に詳しいクリニックを受診され、20年来わからなかった病名が判明しました。
「フックス虹彩異色性虹彩毛様体炎」
ぶどう膜炎のうち2〜3パーセントを占める病気で、特徴的な症状として虹彩異色、虹彩毛様体炎、白内障が挙げられます。
20〜40代の比較的若い人に多く、9割以上は片眼性。原因は不明です。

Hさんは複数の病気を合併していることから、これまでに何ヵ所もの眼科を受診してきましたが一度も指摘されたことはなく、今回初めてこの病名がわかりました。
詳しい医師が診れば、検査なしで臨床所見から診断できる病気だそうです。
「20年もわからなかったのに、大学病院というわけでもなく町のクリニックでわかったので驚きました」とH様はお話してくださいました。
横浜はぶどう膜炎に詳しい先生が多い土地柄だそうです。そういう話は今回初めて聞きました。

現状は治療の必要がなく、年2回の経過観察だけでいいそうです。
たまに緑内障を合併する人がいるのでその点に注意して観察を続けるとのこと。
今回の診断結果を踏まえて、H様には月に1〜2回程度の針治療をお勧めいたしました。

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