緑内障の症例:順調な経過、白髪が減った

2021年6月初診。さいたま市在住。40代女性、T様。
緑内障初期の状態で正常眼圧(16,16)でありますが、なにか目のためにできることをお探しということで受診されました。

6月から治療を開始し、毎週お越しいただいて8月末の視野検査では順調な経過でした。眼圧はほぼ変化なし。(15,15)

9月以降は隔週の間隔でお越しいただいています。
視野検査の前に「刺絡」といって、強力に血行をよくする特別な治療を行いました。その直後は非常に目がはっきりと明るく見え、いつもなんとなく気になっていた顔面のむくみが引いたそうです。
今後も視野検査の前には通常の治療に加え、「刺絡」を追加で行う方針です。

9月の来院では「そう言えば、最近針治療をやっているせいか、白髪が出にくくなりました。以前はこめかみの辺りに白髪が出やすく頻繁にカラーリングをしていましたが、カラーリングの頻度が減って助かっています」とご報告いただきました。

実は、目の治療では顎関節の血行を促し、動きをよくすることも重要です。「噛みしめグセ」がある人は大体顎関節が凝り固まって動きが悪くなっていますし、顎関節の筋肉はこめかみの方までつながっていますので、目と距離が近く、こめかみの筋肉の疲れは目の疲れにもつながります。
このような理由で毎回、顎関節やこめかみ付近の治療も合わせて行っておりますため、こめかみ付近の頭皮の血行が良くなり、質のいい黒髪が多く生えてくるようになったと考えられます。

治療の主目的ではなくあくまで副産物ではありますが、お喜びの声をいただきましたのでシェアします。

追記2021/11/6

先週眼科を受診されたところ、眼圧は14,12でわずかずつですが改善が見られました。

裸眼視力も上がっていたそうです。初診時0.03, 0.03→たぶん0.1, 0.1。

また続報があれば追記にてご報告します。

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