疲れ目の症例:夕方になると、目がかすみ文字が読めない

2025年10月の症例です。

40代女性、B様。練馬区在住。
2024年ころから、PC作業の後、夕方になると目がかすみ、「文字が読めなくなる」そうです。

お電話を受けたときは、単純に「疲れ目」と考えていましたが、詳しくお話をうかがってみると、数年前に頚椎の外傷を受けたことから、手のしびれ、ストレートネックなどの後遺障害の認定を受けたそうです。その後、都内の鍼灸院に通って治療を受け、幸い、ハリがよく効いて、手のしびれはなくなったそうですが、これを単純に「疲れ目」と考えていいものかどうか……。

頚椎の外傷後は「瘀血(おけつ)」といって、後頭部に老廃物がたまりやすく、血行不良になりやすいです。そういったことから関係して、目の周りのむくみや、腫れぼったさが出やすいとも考えられます。
「もしかしたら、1回や2回の施術では改善せず、しばらくかかるかもしれません」とお伝えしました。

初回の施術後、後頭部からハリを抜くときに少量の出血があり、思った通り「瘀血(おけつ)」の兆候が見られました。

1週間後、来院されたときに「ハリの後、いかがでしたか?」とたずねると「調子がよく、目も見えやすいですし、かすみが取れました。夕方になったらだめかな……と心配したのですが、かすみが戻ってくることなくすっきりしています。1回の施術でこんなに違うものかと驚きました」とうれしいご報告をいただきました。

現在はかすみ目はないということですから、しばらく様子を見て、調子がよければ、「また調子が悪くなったり、モヤついてきたときにお越しいただければ」とお話ししました。
特にクビの疲れなどから、後頭部に「瘀血(おけつ)」が溜まってきたときに、目の疲れ、かすみ目、頭痛などの症状が出やすいです。

2回目、せっかくお越しいただいたので、「かすみ目」の施術に加え、後頭部の「瘀血(おけつ)」を解消する施術を加えて行いました。

むち打ち症だとか、神経痛、ケガの後の後遺障害、患部周辺のモヤつき、重だるい感じなど。
こういった症状は、鍼灸がもっとも得意とする分野です。(症状の重さによりますが、通常は改善するまでにある程度の回数がかかります。集中治療が必要です)

お悩みの方は、ぜひ、お近くの鍼灸院までご相談ください。

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