《コラム》眼科ドックのすすめ

40歳になったら、目の定期検診を

緑内障の初期は自覚症状がないことをご存じですか?
もし片目ずつの視野に「見えない部分」があったとしても、左右の目で見た画像を脳で一つに合成して見るため、「見えない部分」に気づくことはありません。検査もなしに「見えない部分」に気づくようになるのは、相当に病気が進んでからとなります。
緑内障の初期から適切な治療を受けていれば、進行を遅らせることもできるのに……。
ですから、なんの自覚症状もない人にも「眼科ドック」で目の健康診断を受けることをお勧めします。

目安としては、40代になったら2〜3年に1回は「眼科ドック」を受けると良いでしょう。緑内障は40歳以上で5パーセント、つまり20人に1人はかかっているという研究報告があります。

私の体験談

実は私自身が「緑内障予備軍」の一歩手前にいます。
強度の近視であり、母が同じような体質で眼科の定期検診を受けているため「私もいずれ、チェックを受けなければ」と思い、2018年に緑内障専門医を受診しました。
その際「視野検査に若干の異状あり。ただし視野検査に慣れていないため、反応が遅れたとも考えられる。視神経は薄くなっているが、元々の体質かもしれない。半年ごとに、周辺視野の検査と中心視野の検査を交互に受けてください」と言われました。(保険適用内)

  • 視力検査
  • 視野検査
  • 眼底の写真撮影
  • 眼圧のチェック

以来、上記の内容をルーティーンで受けています。

もし、あなたの家族に緑内障の人がいたら……。あるいは強度の近視がある、眼精疲労に悩んでいるなど。
少しでも不安な要素があれば、今すぐに視野検査の設備がある近くの眼科を受診してください。
眼科ドックは病院によりますが、1万円程度で受けられるはずです。(保険適用外)

全く自覚症状がなかったとしても、2〜3年に1回程度の定期検診をお勧めします。

関連記事

  1. 中心性網膜症(中心性漿液性脈絡網膜症)の症例: 左目が歪んで見え…
  2. 患者様から聞いた話: 施術中のストレッチによる事故
  3. 症例: 繰り返すぶどう膜炎、左目の眼圧が高い
  4. クリスタリン網膜症の症例:頻繁に起こる閃輝暗点とモヤ
  5. クリスタリン網膜症の症例:霧がかかったように見える
  6. 『眼科ケア 2005年冬季増刊』メディカ出版、2006年、p203より 危険な飛蚊症の症例
  7. 《コラム》足の爪切り方法
  8. Q: 妊娠中でも針治療はできますか?

症状別にブログを読む

最近の記事

PAGE TOP