2017年5月〜7月の症例です。
主訴
40代、女性。東京都新宿区在住。
2017年1月末に右足首を挫き、足の指の骨が3か所折れました。ギプスで固定して全治3か月、完治6か月という診断です。
3月経ってやっとギプスは取れたもののリハビリの後は足がパンパンに浮腫んでしまい、足が全体的に痛い。歩行時は、足をつくたびに痺れるような痛みが走ります。
痛みを抑えながら早期の回復をめざしたいとの目標で、当院を受診されました。
他のお体の症状(松葉杖をついて歩くためのクビや肩のコリ、昔傷めた膝、腰痛など)と合わせて治療することとなりました。
治療方法
通常の治療コースですとお体の治療は60分間で対応しますが、この方の場合には、
- ゲタ骨折と呼ばれる難しい箇所の骨折であること。
- 強い痛みを訴えている。
- 本人が怖がりで、時間がかかってもいいのでマイルドな治療を希望している。
以上の理由により、90〜120分の間のロングバージョンで対応することとなりました。
まず、はりきゅうで全身を治療し、特に浮腫みがひどいふくらはぎと足のくるぶしの周りは、油性のクリームを使って老廃物を流すように揉みほぐしていきます。
経過
治療後はいつも、足先まで血がよく通ってフワッと温かくなるそうです。
タクシーを使用して毎週通院され、6月には歩行時の痛みも取れて、やっと松葉杖がなくても歩けるようになりました。医師によれば、骨折箇所はかなりくっついているとのこと。
現在歩行時の痛みはありませんが、1日歩いた後は夜になると足が浮腫み、神経痛のような症状が出るそうです。
根気よくリハビリを続けながら、完全に痛みと手が切れるまで、しばらく治療を継続していただきます。