Q. 針はなぜ効くのですか?
A. 針をすると筋肉の中の細胞が壊れます。細胞が壊れると、人体の自然の作用によって修復が始まり、血行が良くなります。この自然の仕組みを利用しておこなうのが「はり治療」です。
針は「経験の医学」といわれます。中国4000年の歴史の中で編み出された「ここのツボを刺激すると、こちらに作用する」といった経験則によって、経絡・経穴(ツボ)を工夫して刺す場所を決めているのです。ですから、やみくもに多く刺激しても効果はありません。目的に応じてツボを選び、血流をみちびくことが重要です。
Q. 施術時間はどのくらいかかりますか?
A. 60分です。
初回はカルテのご記入・お話を聞く時間を30分ほど余分にいただきたいため、合計90分かかります。
Q. 通院頻度はどのくらいを目安にしたらいいですか?
A. その方の症状や目標により、頻度は変わります。
はっきりした目標がある場合、週に1回、まずは10回続けることをおすすめしています。
病気を発症してから早い人のほうが結果が出やすく、長い時間が経っている人のほうが結果を出すにも長くかかる傾向があります。
はっきりした目標がなく病状が安定している方で、メンテナンスのために続ける場合には、月に1〜2回程度をおすすめしています。
Q. 施術は病院と併用できますか?
A. 当院では医師の指示に反する行為をすすめることはありません。
医師の指示を守り、医師がすすめる服薬・点眼を続けながら、通院してください。
Q. 目の手術(レーザー、白内障手術)の予定があるのですが……。
A. 手術後はお体が過敏な状態になります。そのため、手術の術式によって3〜4週間程度あけてから来ていただくことをおすすめします。
近いうちに手術をひかえている方は、手術の前にお越しになるか、手術が終わった後で予約をお取りください。
Q. 妊娠中でも、針は受けられますか?
A. 妊娠中、体調がよろしいときは可能です。
妊婦は横向きの姿勢で施術をおこない、あおむけも苦しくないようにクッションなどを当てておこないます。
逆子の灸も当院でお教えできますので、ご希望の方はお知らせください。
Q. 施術を受けた後、飲酒をしてもいいですか?
A. 針の後は血行がよくなり、お酒が美味しく感じられ、また酔いがまわりやすくなります。少しのお酒ならかまいませんが、飲み過ぎると効果がなくなります。当日の飲酒は控えめになさってください。
Q. 高血圧に針は効きますか?
A. 高血圧は、内科での服薬治療を主体とし、針は補助としてお考えください。その方が費用面でも優れています。(保険治療は3割負担の方で、月に3,000〜4,000円程度。)
「サプリメントはどうですか?」と訊かれるのですが、サプリメントで医学的に有効性が認められるのはビタミン剤、鉄剤、妊婦への葉酸ぐらいでしょうか。積極的におすすめはしていません。
血圧のサプリには「トクホ」が多いようです。「トクホ」については、下記の「国立健康・栄養研究所」のページ内にあります「血圧が高めの方に適する食品」の項目をぜひご覧ください。
トクホは医薬品ではありません。トクホの効果に過度の期待をしたり、医薬品的な効能を求めたりすると、病気を悪化させたり、適切な治療を受ける機会を失う場合があります。
特定保健用食品 (トクホ) の上手な利用法 (Ver.190405)より
最終更新:2025/4/23